インクジェット方式の違い インクジェットプリンターはEPSONがMJ−700V2Cで写真画質を売り物にしたことから始まり、各社がより高画質、高品質を合言葉にこの数年で急速に発達しました。
実売2万円のプリンターでも写真画質をうたい、一昔前の昇華型プリンターに匹敵するほどの能をみせています。
そのため、商用においても案内状やカンプなどに使用され、さらに急加速的に安価になったフラットベッドスキャナーと組み合わせてフルカラーコピーの代用にさえ使用できるほどになりました。
さて一口にインクジェットプリンターといっても、メーカーや機種によりその方式が違っています。
例えばEPSONのマッハジェット方式であり、CANONのバブルジェット方式、これらはプリンターのヘッドにあるノズルからインクを噴出して紙に吹付け印刷することから、インクジェット方式のひとつとなっているが、その内容は大きく他と異なっている。
一般的なインクジェット方式はインクヘッド内にヒーターがあり、これを熱することにより気泡をつくり、これを破裂させることでインクを放出する。
熱を利用することから別名サーマルインクジェットともいわれる。
CANONのバブルジェット方式は、サーマルインクジェットとよく似た方式で、ヒーターを加熱して気泡を作るまでは同じであるが、破裂させるわけではなく、気泡の容積の増大によりインクを押し出す方式になっている。
この方式の利点は気泡の大きさを調整することで、噴出するインク量を調節することができることである。
これにより、より細かい表現が可能となることである。
サーマルインクジェットやバブルジェット方式はヘッド部分の製造コストを安くできる。そのため交換用カートリッジはインクヘッドと一体型が多く保守を簡素化することが可能である。
マッハジェット方式は、ヒーターをまったく使わない方式で、ヘッドにヒエゾ素子という電圧によって形が変形する金属が使われている。
そしてこれに電圧を加え凸型に変形させて、容量が増えた分だけインクを噴出させるのです。
この方式の利点は熱を使わないので、インクが熱で劣化することが無く、正確なインク噴出量が設定可能です。しかし、ヘッドは高価になるため、プリンター本体に付属しインクボトルは個別にっています。
印刷方式の違い
現在のインクジェットプリンターは各社とも写真画質を謳い文句とし、それぞれ高品質の出力を実現するために印刷方式に工夫をこらしています。
まず第一に、ノズルから噴出するインクの量を少なくして、より細かいドットを打てるようにして写真画質を実現しています。
インクジェットの印刷は、ドットの密集度で色の濃さを表している。そこでドットの大きさを2分の1にすると、諧調の表現力は2倍以上になるというわけです。
(マイクロドット方式)、さらにCANONではドロップ変調技術と呼ぶ、従来1つのノズルに1つのヒーターを使っていたのを1つのノズルに小さな2つのヒーターを使い、1つのヒーターを使った時の小さなドットと2つのヒーターを使った時の大きなドットの2種類のドットが打てる方式を採用しました。
これによって、より自然なグラデーション処理が実現可能になったわけです。
最近ではドットの大きさだけでなく、CMYKの4色以外に中間色のインクを用意して微妙なカラー表示を実現しているものもあります。
インクジェット方式は、基本的にはドットに色の濃淡をつけることはできません。そこで、より薄い色のインクを付け加えて、ドットの濃度自体を変え、より豊かな表現力を実現しています。これを多色インク方式といいます。
この方式はCMYKの4色の他に、薄めのシアン、薄めのマゼンタ、などを用意し写真データを表現するのに不可欠な、微妙な色諧調を実現しているのです。